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AdempiereJajp
日本語化の技
前提:Adempiere 352a / CentOS 5.3 / PostgresSQL
Adempiere自体はJavaで作成されていることもあり、国際化はされています。ここでは、日本語のメニューファイルなどの地域化の方法を説明します。
国際化と地域化
- 国際化(Internationalization:i18n)は、複数の言語を扱えるようにすることで、Javaアプリケーションの場合は内部コードがUTFであることから、ほとんどの言語を扱うことが出来る。これは、当該言語を文字化けせずに表示したり、文字列の長さを数えたり、順序を判定したりできるということ
- 地域化(Localization:l10n)は、特定の言語に対応したメニューや表示形式を持たせること
0) 翻訳ファイルの取得
Adempiereの基本的な配布物の中には、日本語の翻訳ファイルは入っていない。やり方が、ここで説明されているのでやろうと思えば難しくはないが、「くぼっち」さんが作成してくれた日本語翻訳ファイル(Language Pack for Japanese)があるので、それを利用する。
ここから、ダウンロードして展開しておく。
なお、やり方はくぼっちさんの資料やここにもあるが、バージョンが違うため、メニュー体系や操作が少々異なっている。
1 言語パックのインストール準備
1-1) System Administratorロール(当システムでは SuperUser)としてログイン
1-2) メニューから、Language を選択
Menu > System Admin > General Rules > System Rules > Language
当システムでは、選択すると詳細画面が表示される。
1-3) リスト表示に切り替えて、日本語(Japanese)を選択
「詳細一覧切替」ボタンのクリック、または「F8」キーを押す。
リストの中の「System Language」のチェックボックスを選択しておく。
ボタンの様子
1-4) 確認と保存
リストで、日本語を選択した状態で戻ると、日本語の詳細になるので、「保存」ボタンをクリック。
1-5) 上記の画面で「Language Maintainance」ボタンをクリックして、保守処理を開始
ドロップダウンから「Add Missing Translations」を選択する。
2 言語パックのインストール
2-1) 言語指定の確認
Languageが「Japanese」になっていることを確認する。
なお、「Client」と「Table」は空欄にしておく。(部分的な入れ替えなどでは指定する)
言語ファイルは、モジュール毎に分割されているが、空欄にしておくとまとめて読み込んでくれる。
なお、この画面は、メニューから直接開くことも出来る。
Menu > System Admin > General Rules > System Rules > Translation Import/Export
2-2) ファイル/ディレクトリの選択
上記の画面で、「Import」をクリックすると、ファイルダイアログが開くので、言語ファイルの入っているディレクトリを指定する。
ファイルの読み込みが始まり、完了まで数分待つ。終わると画面下のステータスバーにファイル名が表示される。
2-3) 処理の確認
メニューから「System Translation Check」を選択し、日本語が入ったかを確認する。
3 表示の同期
Adempiereでは、取り込んだ言語パックを現在のシステムに反映させて表示文字を切り替えるには、同期処理を実行する必要がある。
3-1) メニューから同期処理を選択
これまでよりも、下の方のメニューなので注意する。
Menu > System Admin > General Rules > Synchronize Terminology
3-2) 同期スタート
「Start」ボタンをクリック。
処理中は、プログレスダイアログが表示される。
正常終了すると、以下のダイアログが表示されるので、「OK」ボタンをクリック。
4 言語設定の確認
4-1) 言語を「日本語」にしてログイン
言語のドロップダウンから日本語(JP)を選択してログインする。
ロールは、業務処理メニューが見えるものにしておくこと。
4-2) 日本語表示
メニューやボタンが日本語になっていることを確認。